1 相続対策の基本
相続税は、相続財産の価額に対して課税されるものですので
相続対策には、一定のパターンが存在します。
① 財産の時価と相続税評価額との差額を利用する方法
② 相続税法上の特例を利用して税額を減らす方法
相続税も超過累進税率ですので
③ 相続財産を分散する方法
この3つの方法の組み合わせて相続開始前の相続対策を行います。
現金預金の状態では, 額面金額がそのまま財産の評価になりますので
不動産を購入したり、マンションを建てたり 資産を組替えたりする事で
財産評価額が下がり相続税は対策できますが、反面 財産評価額が下げるとこによって
リスクを伴いますので、バブル期に行った相続対策で賃貸マンション経営がうまくいかずに借金の返済が滞り、自己破産に追い込まれたりする例も多く存在します。
不動産を利用する短期間の相続対策には大きなリスクが隠されていますので
できる限り長期間で財産を移転するような方法が望ましいと思います。
相続対策の基本パターンは単純ですが、借入金を利用しての
時価と相続税評価額との差額を利用する方法は
時期や方法を間違えると 借入金の返済が進み効果が時間とともに
少なくなってしまいます。
①土地の財産評価額を引下げる又は名義を代えておく
②同族会社の株価を一時的に下げて名義を変更する
など計画的に行わなければ効果がありません。
税法の改正も頻繁にありますので、相続税対策の
見直しも必要になります、
2012年8月28日